ポンカラノテガミ

つらつらオタク魂ブログ

花木蘭

ムーラン

風邪をひいて熱っぽいので、家に籠もってディズニーの「ムーラン」を見ました(ちなみにこれも「ヘラクレス」同様550円で購入したもの)。
ヒロインは、中国の少女「花木欄(ファ・ムーラン)」。前の戦争で足を悪くした父親の代わりに男装して徴兵に応じて入隊します。最初は非力で皆からバカにされていたムーランは、知恵と根性でいっぱしの兵士になり、仲間の兵士や隊長のシャンからも認められるようになります。
この後は、いよいよ逆賊との戦争?都の占拠と続くのですが、ネタバレになるのでストーリーについてはここまでにしておきます。
この映画、日本でも劇場公開されたのかしら?というほど知られていませんが(実際私も見てなかったし)、意外にしっかりと作られていて楽しめました。
水墨画というか屏風絵のようなタッチの背景は色遣いが美しく、1シーン1シーンがそのままポスターにしても良さそうでした。音楽も素晴らしく、今までにディズニー関係のCDで何度も聞いて「良い音楽だな」と思っていた曲が「ムーラン」のものだったのを知りました。
キャラクタの絵柄は「ポカホンタス」に似た感じですが、ストーリーはずっと良く考えられていて、ディズニー映画にしては現実的な(と言ってもドラゴンは出てくるし、雪崩では死なないし、でしたが)作品なのではないでしょうか。終盤の盛り上がりが足りないのは否めませんが、それも現実なんてそんなものだし。だいたい盛り上がりに欠ける原因は、ヒロインの相手役であるシャン隊長が全く活躍しなかったことにあると思います。ここまで活躍しない主要キャラが、かつてあったでしょうか。なんかシャン隊長の部分は手抜きしているような……?
それでもチビドラゴンのムーシューが、「アラジン」のジーニーと同じしゃべりで見た目はティモンなところや、幸運のコオロギがジミニー・クリケットのように一緒に旅をするところなどは、さすがにディズニーらしく、笑えました。