先日の「ハルモニア」の篠田節子つながりで「贋作師」。今度は、絵画の世界です。うーん、私は音楽も絵も好きだけど、この「贋作師」も、ちょっと好きになれませんでした。
主人公が、私とかけはなれた性質で感情移入できなかったのもあるけど、キーとなる人物がすでに死亡していることも、気持ちが入り込めない原因だったかも。「カノン」は、その人が死んだところから物語が始まりますが、そうでもないし。
クライマックスもどたばたと終わってしまって、本来なら崇高であるべき宗教画の世界を堪能することもできませんでした。
篠田節子の作品、あとは「女たちのジハード」だけ読めば、とりあえず良いかな。
