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アナスタシア

20世紀FOXの「アナスタシア」

これも以前から見たい見たいと思っていた映画。もともとロマノフ王朝皇女アナスタシアの諸説には興味があって、夢野久作の「死後の恋」も読んでいたくらいです。思い入れがあったので、レンタルせずに買いました。でも、これもう10年くらい前の映画なんですね。知らなかった。特典メニューに出てくるメグ・ライアンジョン・キューザックも若いこと!
さて、肝心の内容ですが、まんまディズニーの模倣(というかディズニーそのもの?!)という感じ。多くの人がディズニー映画だと勘違いするのがわかる気がします。でも、特典メニューのインタビューでは「全く新しい試み」とか言ってましたけどね。20世紀FOXですよ。あの「24」の。
日本で公開されたときは、ディズニーの「ムーラン」と同時期だったらしいけれど、観客は「アナスタシア」のほうがディズニーだと思って見たんじゃないかな。でも、よく見ると、アナスタシアはあまり可愛くないんですよね。東洋的な平面顔のムーランは別として、他のディズニープリンセス達と比べると、容姿の差は歴然。ドレスもいま一つ夢がないし。
悪役とそうじゃない人の顔の書き分けが上手くいってないように思えます。特に、アナスタシアの祖母。良い人なのにシンデレラの継母に似てる。。。悪役と言えば、ラスプーチン。これもまんま「アラジン」のジャファーのキャラクターをコピーしてるし。ラスプーチンには、コンビのバルトークというこうもりが出てきますが、このあたりもジャファーとイアーゴのコンビを思い出しました。
そして、一番肝心な「なぜアナスタシアがサンクトペテルブルグを追い出されたか(王朝が崩壊したか)」をラスプーチンの策略にしてしまってるところが納得いかない。時代背景が一切語られないので、ロマノフ王朝は完璧だったのに崩壊したみたいに描かれており、ストーリーが薄っぺらくなってしまっています。残念。
と、まぁ、いろいろ書きましたが、全般的には気に入ってます。最初のオルゴールの音楽がとても綺麗で、何度でも聞きたくなります。音楽もディズニーに負けないように作ったんでしょうね。でも、歌詞なんかはディズニーのほうが何倍も感動的です。
「アナスタシア」は、英語の勉強のためにまた見ると思いますが、とりあえずディズニーは、やっぱりすごいなと実感させてくれた映画でした。