ポンカラノテガミ

つらつらオタク魂ブログ

WDW3日目 エプコット〜マジックキングダム

ジミニークリッケットの置物

明け方に目覚めて、まず思ったこと「はー、今日で最後だー」。帰りたくなくて泣きそうになったが、そんな時間さえ惜しいので、さっと起きて出かける準備を始める。WDW内のホテルの宿泊客は、一般のお客さんより朝1時間早くパークに入れるという特典がある。早く入れるパークは、日替わりで今日はエプコットの日だった。
エプコットは、科学技術と世界の生活をテーマにした万博のようなパークである。科学技術をテーマにしたエリアは「フューチャーワールド」、世界各国の建物(パビリオン)が並ぶエリアは「ワールドショーケース」と呼ばれている。人気のライド系アトラクションがあるのは、フューチャーワールドで、「テストトラック」や新しくできた「ミッションスペース」を予定に入れて向かった。
シャトルバスを降りた人たちが、ぞろぞろとパーク方向に歩いていくのだが、思っていたよりだいぶ遠かった。パークシンボルの巨大な球体(ゴルフボールに似ている)がずっと見えているのに、なかなか到着しないのだ。なんせバス停からパークの入り口までの歩道横にトイレが用意されているほどなのだ。この遠さは、りんかい線国際展示場駅から有明ビッグサイトまでに似ている。あれも建物が大きいから、駅を出ると建物は見えるのだが、ちっとも近づいてこない。
なんとか入り口のゲートに到着。すぐにテストトラックに向かう。朝一だったので、待ち時間はほとんど無しで乗ることができた。想像していたのとは少し違っていたが(もっとスリルがあるかと思っていた)、屋内のいろいろな走行テスト(急発進・急停車・急カーブ・酷暑・厳寒等)を経た後、屋外に出てからの高速走行は爽快で良かった。自動車の開発から製品化までのプロセスを学ぶという意味で、子どもにも適したアトラクションかもしれない。
次に行ったのは、まだオープンして間もないミッションスペースというアトラクション。地球を出発して火星に着陸するというミッションを遂行するという体験型アトラクションである。これは、ネットやガイドブックからの前知識で、結構酔うと知っていたので、ちょっとした覚悟をして乗った。4人が並んで乗るようなブースが円形状に並んでいて、それが回転することで(脱水機の中を想像してください)無重力感を出すらしい。4人はそれぞれ役割があって、目の前のボタンを命令に従って押すようになっていた。
最初に真上に向かって打ち上げられるところから始まるのだが、もうそのときから背中にぐーっとGがかかって少し息苦しい感じになるが、リアルでちょっと興奮してしまった。一緒に乗っていた中年女性も「ワオー!」と叫んでいた。宇宙に出てから着陸までは、隕石を避けながら(揺れとの戦い)飛行を続けるのだが、ここがもう「早く終わってくれー」というくらい酔うポイントだった。目の前のモニタの上に「目を閉じるてはいけません。余計に酔います」と書いてあるので、必死で目を開けていたが気持ち悪さはますばかりで、止まったときには心からほっとした。私の右隣にいたアメリカ人の中年男性は、"Get wrong...(気持ち悪くなった)"と呟いて立てない状態になっていた。叫んでいた女性とは夫婦のようで、彼女は先に降りていたがもどってきて彼を助け起こしてブースの外に出した。彼が出て、ようやく私たちも降りられるようになった。彼らとわかれるとき"Are you OK?"と尋ねると、力無く"No."と返された。
アトラクションの出口に、例によってショップがあるのだが、そこを歩いているうちに吐き気とめまいがひどくなって店の窓枠に座り込んでしまった。ふと周囲を見回すと、倒れ込んでいる大人が大勢いた。なんという罪作りなアトラクションだ。もう2度と乗らないだろう。



パークのシンボル巨大な球体 テストトラック ミッションスペース
この球体の中も
アトラクション
古くてショボかった
GM社の提供の
爽快アトラクション
待ち時間ほぼ0
HP社の提供の
最新アトラクション
激しく酔います

ミッションスペースで、だいぶやられちゃった感を味わいつつも、これでエプコットで遊ぶのを終わりにするわけにもいかず、がら空きのパークの中を歩き回った。
ガイドブックでお勧めと書かれていた「ボディウォーズ」というアトラクションに乗ったが、これは失敗だった。TDLスターツアーズ形式のアトラクションなのだが、体内(血管内)を超ミクロな乗り物に乗って探検するという設定で、画面に連動して座席が動くというものである。すでにミッションスペースで酔っていたのに、さらに動きの読めない乗り物に乗ってしまい、気分は最悪。もうしばらく乗り物は止すことにした。ちなみに、このアトラクションの建物の外には、無駄に大きなDNAの模型が建っていた。体がテーマのアトラクションだからだろう。
次に、まだ見たことのないマナティが見られるという"The Living Seas(リビングシー)"に行った。簡単に言ってしまえば水族館なのだが、そこはディズニー、単なる水槽が並んでいるだけでは終わらせず、きちんとアトラクションにしているところがさすがである。南海の魚たちの泳ぐ水槽を立体的に配置してあったり、"SUBMOUSIBLE"という可愛らしい潜水艦が展示してあったり、小さな水族館ながらもいろいろな工夫が見られた。
そして、いよいよ念願のマナティ。本当に不思議な生き物である。ジュゴンも見たことはないのだが、図鑑等で見たジュゴンとは全然形も雰囲気も違って、優しいオーラを発しているようだった。大人しく可愛いマナティがゆったり泳いでいる様子を夢中で眺めてしまい、写真を撮るのを忘れてしまった。残念。
このあたりで昼近くなり、パーク内も徐々に人が増えてきたので、買い物をするためにダウンタウンディズニーに移動することにした。入り口近くまで行くと、たくさんのディズニーキャラクターが乗った赤いバスがやってきて、キャラ達がバスから降りてきた。ここで、グリーティングをするらしい。私も、ポカホンタスのミーコと、ライオンキングのティモン、ピノキオ&ゼペットじいさんとグリーティングした。もちろんサインももらって楽しいひとときを過ごした。



  
DNAの巨大模型 ミッションスペースのミッキー キャラクター達がバスに乗ってくる
何もかも大きく作る
こんなものまで。。。
サインするスペースミッキー
可愛いけどアトラクションは
もう乗らない
決まった時間になると
キャラがバスで現れて
グリーティングをする

WDWの中を移動するのに、一番困ったこと。それは、ほとんど全ての交通システムがパークからパーク、あるいはホテルからホテルという具合に直接パーク間やホテル間を走っていないこと。つまり、AパークからBパークに行こうと思ったら、まず、どこかのホテル行きのバスに乗り、そのホテルから出発するBパーク行きのバスに乗らなくてはいけないということである。
ダウンタウンディズニー(ここはパークではないのだが)に行くときも、エプコットから直接行っているバスがないため、とりあえず、一番早く出発するアニマルキングダムロッジ行きのバスに乗った。で、アニマルキングダムでいったん下車し、ダウンタウンディズニー行きのバスに乗り換える。バスはすぐに来るわけでもないし、乗っている時間もそれぞれ10〜20分程度かかるので、移動時間はばかにならないのだ。どこからどこに行くにしても1時間程度見ておかないと、走ることになってしまう。
ダウンタウンディズニーでは、魅惑のプーコーナーを始め、ワールドオブディズニー(広大なディズニーショップ)、レゴブロックのショップ、ピン・トレーダーズ(ピンの販売、トレードができるショップ)などのお店が並んでいて、とてもじゃないけれど、1、2時間で全部を見て回ることなど無理。
急ぎ足でお店からお店を見て回り、フォトスポットらしきところで写真を撮り、家族と自分のお土産を買う。ふ〜。一息ついたところで、着色料たっぷりのソルベを買ってパラソルの下のテーブル席に座りました。結構、限界かも。楽しいけど。甘〜いソルベで少し回復したら、すぐにマジックキングダムに移動。昼のパレードを見るためだ。
来たときと同じように、ダウンタウンディズニーから、今度はワイルダーネス(日本ではウィルダーネスと呼ばれることが多い)ロッジ行きのバスに乗り、ロッジからはボートでマジックキングダムに向かった。ボートでは、甲板席に座り、風と景色を楽しみながらの移動で、だいぶリフレッシュできた。遠くにスペースマウンテンが見えてくると、もうじきにマジックキングダムの船着き場である。



  
ピントレーディングスポットのミッキーとミニー アリスの一場面 スペースマウンテン
この頃の私はまだ
ピンを集めていなかった
お店の中にこんな
大きなオブジェがあって
楽しめます
右端の白い小山が
マジックキングダムの
スペースマウンテン

マジックキングダムには、なんとか3時頃到着。パレードにまにあったかな、という感じで急いで、荷物検査して入園。しかし、メインストリートに場所取りをしている人たちは居るが、パレードはまだ始まっていない模様である。「あれ?3時からのはずだったんだけど?」と、とりあえず私たちも敷石に腰掛ける。そう、まだ1列目に空きのある状態だったのだ。
しかし、暑い。ずっと小走りで移動してきたせいもあるが、やはりフロリダ、日中は夏の暑さである。隣に座っていた3、4歳の可愛い女の子が、ものすごい色のアイスキャンディーをなめていた。口の中も周りも縞々模様(しかも虹色!)の色が移ってすごい顔になっていたが、お構いなしに食べていた。あまりにも暑かったが、それを食べたいとはこれっぽっちも思わなかったのは、日本人だからだろう。
まだ、パレードが始まりそうになかったので、メインストリートハウスにガイドを取りに行った。いろいろな国から来たゲストのために、いくつもの言語のガイドがおいてある。もちろん、日本語のガイドもあった。記念なので、全ての言語のガイドをもらう。ドイツ語はちょっと面白い。メインストリートハウスを出てくると、入り口にいた男性キャストに水鉄砲で水をかけられた。それで少し涼を取れということなのだろう。無理だよ。。。
さて、ようやく地元の高校生のブラスバンド行進が通り、昼のパレード「シェア・ア・ドリーム・カム・トゥルー」が始まった。ディズニーのスター総出演という感じのパレードだが、ちょっと短かったかな。複数の映画のキャラクターが一つのフロートに乗っていたりもするので、ダイジェストっぽい感じだった。それでも、フロートに乗らずに通路を歩いてくるキャラクターも結構いて、直ぐそばを通るので、なかなか興奮した。やっぱりパレードは良いね。手を振ると振り返してくれるし。パレードの間は、興奮のあまり暑さをわすれてしまったよ。

     
パレードのミッキー パレードのピノキオ パレードの白雪姫
まずはミッキーから
パレードが始まります
ピノキオのフロート
ゼペットじいさんと
ブルーフェアリーも
天真爛漫で元気な白雪姫
こっちも元気になるよ!
パレードのアリス パレードのアラジン パレードのピーターパン
手前にいるのは
マッドハッター
ジーニーの手の中で
浮いているアラジン
かっこよかったです
ピーターパンのフロート
には、ディズニーの仲間
達がいます
パレードの後、新アトラクション「ミッキーのフィルハーマジック」に行ってみたのだが、システム調整中で残念ながら見ることができなかった。これは本当に残念だった。世界中でここにしかないアトラクションだからだ。でも、残念がっていても動くわけではないので、その場を離れて、トゥモローランドに向かった。トゥモローランドテラスでホットドッグを食べるためである。こういうシンプルな食べ物が、ここでは美味しいのである。料理らしい料理は、もう私たちの口には合わないということがわかっている。
ホットドッグとフライドポテトを一つずつ買い、2人で食べた。それでもちょうど良いボリュームだからだ。しかもフライドポテトは食べきれず、袋のままホテルに持ち帰った。ホテルでデジカメと体力の充電をして、再びエプコットに出かける。エプコットの夜のショー「イルミネーションズ:リフレクションズ・オブ・アース」を見るためだ。
夜になると、フューチャーワールドは終わってしまい、奥のラグーン沿いにあるワールドショーケースだけが営業している状態になる。しかし、すでに暗いために世界各国の建物があまり良く見えなくなっていた。近くに行けばそれなりに明るいので、ゆっくり歩いて見て回った。
ロッコ館付近まで歩いてきた頃、ようやくイルミネーションズが始まった。このショーも日本のパークでは絶対無理なスケールである。隅田川や横浜港クラスの花火がバンバン上がり、それらの花火と美しくライトアップされた噴水が音楽に合わせて噴き上がるのである。音楽もハイテンポ〜スローな民族風音楽〜クライマックスとよくできていて、自然と感動するような流れになっている。とにかく素晴らしかった。



  
イルミネーションズの始まり 大きな地球儀 クライマックス
激しい花火と噴水
左端の小さな円が
例の巨大な球体です
湖の端から非常に
大きな地球儀が水面を
移動してきます
様々な色の花火が
次々と地球儀の周囲に
打ち上げられます

ショー後は、閉園になるためゲストの大きな人並みに乗って帰っていったが、モロッコ館からゲートまでも遠く、さらにゲートからバス停までが遠かったので、もう足が棒になりそうだった。ただ、イルミネーションズの余韻が残っていたので、幸せな気持ちでホテルに戻り、まずい食事をちょっとだけ食べて部屋に戻った。明日は帰国なので、荷造りをしなくてはいけないのだ。
ホテルを出たら帰宅するまでお風呂に入れないので、念入りにシャワーを浴びる。そして、荷造り。荷造りしながらちょっと感傷に浸ってみた。
明日へつづく>