ポンカラノテガミ

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システム監査技術者試験 午後1Up!

ようやく「私的システム監査技術者受験のツボ〜午後1問題編〜」をアップしました。午後1は、なかなか大変な試験ですが、やりようによっては最も点数を稼ぎやすい(失敗しにくい)問題だと思います。午後1は時間が足らず、多くの人がここで挫折するのではないでしょうか。実際、私が受験したときも、午後1開始時にいた人が午後2が始まるときには帰ってしまっていたということがありました(もちろん、午前だけでいなくなっていた人もいましたが)。午後1を乗り切れば、午後2は(ある程度)自分の得意な内容で書ける論文です。午後1を失敗するのはあまりにももったいないことですので、ぜひ頑張って午後1を克服してください。以下、本文です。
★午後1問題は「時間がない!」
午後1の最大の壁は、時間が全然ないことです。ポン的には、午後2よりも辛かった午後1でした。
90分間に大問を3つこなします。大問は、問1〜4までの4つが用意されており、私が受験した2003年4月の試験では、これらのうち問1、2が必須問題、問3と問4はどちらかを選択して解答するようになっていました。各大問には設問が4問程度、解答数としては5〜6個の答えを書かなくてはなりません。
つまり単純計算すると、
・各大問(問1、問2、問3あるいは問4)に30分ずつ割り当てる。
・各設問を5〜6分で解く。
ことになります。
これらの他に、
・問題用紙の冊子全体に目を通して、選択問題のどちらを選ぶかを決める
・書いた答えの見直し
もしなくてはならないので、本当に大忙しです。
全て記述式の問題であるため、解答用紙は升目だらけです。試験の際、解答用紙の冊子を開いて中を見たとき、あまりの解答欄(埋めなければいけない升目)の多さに目眩がしました。
問題用紙や解答用紙に圧倒されてばかりでは仕方ないので、事前にできる準備を考えてみましょう。午後1問題の所要時間90分を各大問に30分ずつ割り当てますが、この30分の中には「問題文を読む」「設問を読む」「答えを考える」「解答欄に答えを書く」という4つの工程が含まれます。この中で、工夫が必要なのは「問題文を読む」ことと「解答欄に答えを書く」ことでしょう。あとの2つ「設問を読む」「答えを考える」は工夫と言うよりも考察力になりますので、過去問題を解いたり、良く書店で見かける「論理的思考力なんちゃら〜」というを読んで、その力を付けるのが有効かな、と個人的には思っています。
なお、選択問題のどちらを選ぶかは、当日問題用紙を見て、自分の仕事と同業種あるいは仕事の方向性が似ているものを選ぶのが良いのではないでしょうか。私が問4を選んだ理由は、合格記「4.試験会場一番乗り」に書いたように、問3のシステム概要図がぱっと見で頭に入ってこなかったから、というものでした。これは裏を返せば、問4のSLAに関する内容が私の仕事と比較的似ていて理解しやすかったということにもなります。
さて、受験工程一つ目の「問題文を読む」ですが、これは各大問ともA4の冊子3ページ半ほどの長文を読むことになります。結構長いです。状況を説明する文章があり、その状況を監査した結果などを読み、それらを踏まえた上で各設問に答えていきます。30分以内に、問題文を読んで解答を書くためには、何度も問題文を読み直すことは、避けなければなりません。
つまり、できるだけ最初の一回で内容を把握し、設問を考える際に少しだけ読み返すようにするということです。そのためには、どれだけ最初の一回をしっかりと読むかがポイントになります。システム監査技術者試験では、監査者の立場になって解答するように設問が用意されていますので、問題文を読むときには監査者の目で、そこに書かれている状況を把握することを心がけながら読みます。
問題文を読んでいると、明らかに「これはおかしいな」と思われる点がいくつか見えてきます。それは、業務の流れにおける不整合であったり、普通の手続きではあり得ない事象であったりします。おかしい点が見えてこなかった場合は、はっきり言って非常に危険です。出題者の意図するところが読みとれていないものと思われます。これは見当違いの解答をしてしまう可能性があるということです。監査者の目で状況を把握することができるようになるためには訓練が有効です。「どこかおかしいところが絶対にあるはず」という疑惑の目(笑)で過去問題の問題文を繰り返し読んでいるうちに自然と身に付くと思います。
問題文中におかしな点が見つかったら、その部分に目印(アンダーライン等)を付けておきます。鉛筆以外の筆記用具は机上に出してはいけなかったと思いますので、アンダーラインを波線にしたり、破線したりするなどいくつかの種類を書き分けておくと、後で見返すときに便利です。
要点を掴みながら問題文を読み終えたら、すぐに設問に取りかかります。設問は「○○文字以内で述べよ」と書いてありますので、解答用紙の升目に書き込む前にだいたいの文字数でざっと考えをまとめてから、記入していきます。書いてしまってから字数オーバーに気づき、消しゴムでせっかく書いた文字を消して書き直すのは、ものすごい時間ロスです。
私は、人目を気にせず、指を折って文字数を計算して答えを書きました。さらに、「○○文字以上」という文字数の下限はなく、「○○文字以内」という上限のみでしたので、できるだけ少ない文字数で書き上げました。一応、他人が読んで意味が通じる程度には書きましたが、とにかく少なく。
書き直しの他に、もう一つ注意することは文字をきれいに書くことです。書いているうちに、自然と鉛筆を持つ手に力が入りすぎて、文字が乱暴になったり、途中で握力がなくなってへろへろな文字になってしまったりすることがあります。私の場合、手のひらに汗がにじんできて解答用紙がしっとりしてきたのが困りました。途中で、鉛筆を置いて手を開いたり閉じたりして意識的にリラックスさせて、なんとか筆圧と握力を維持しました。
上記のように、いろいろ書いてみましたが、私は30分ずつできちんと解答できず、問1に45分も費やしたために焦りまくって問2を25分、問4を20分というやっつけ解答で乗り切りました。問1に取り組んでいる間、ほとんど時計を見なかったのがいけなかったのです。この焦りのために精神的に大変疲れ、午後1終了時には、もう午後2のための体力は残っていないように思えました。チョコレートとホットレモンで糖分を補給して何とか体力を少しだけ回復させましたが、これを読んでくださっている皆さんは、こんな事態にならないよう、時計を見ながら問題を解いてください。
久しぶりにホームページを更新したので、ついでにいろいろシステム監査技術者関係のサイトを検索して見て回りました。そうしたら、「ポンのページ」内のあるページとタイトルが酷似したサイトを発見してしまいました。一瞬「真似?」といろんな意味でドキドキ(笑)しましたが、たぶん違うでしょう。まだまだ他人様に真似されるほどのサイトではございません〜。