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落胆。。。

黒蠅

[書評]
パトリシア・コーンウェルの「黒蠅」、なんとか読了しました。ふ?。下巻の後半は、なんだかほとんど記憶に残っておりません。ルイジアナ州の司法制度に対する批判ばかりが印象に残った小説でした。実は、最後の最後(ベントンがネタ晴らしするところ)まで、連続女性誘拐(殺人)事件の裏には、ニック・ロビヤードがいたのではないかと勝手に想像していました。最後まで読んだ人に、その程度のご褒美はあっても良いのではないかと思ったからです。しかし、実際には、淡々とネタ晴らしして終了。そのネタ自体も、格別のサプライズがあるわけでもなく、そこまで読んだ人はほとんどわかっていたことだと思います。
しかもねぇ、今回はどう考えても納得いかないことが多数あって萎え。
ルーシーのしたことは、正義の名の下とは言ってるけど殺人であり、そうしむけたベントンの心理もわかりません。可愛がっている人に殺人をさせるとはどういう了見でしょう。どうせなら社会的に抹殺されている自分のほうが適任なのでは?うーん。
このシリーズは今後も続くみたいですが、作者にはよく考えて、人として外れたことをしないストーリーにしてもらいたいと思います(年齢が若返っているくらいはがまんしますから)。