ポンカラノテガミ

つらつらオタク魂ブログ

悪い例

[書評]
本ではなくて、経済レポートですが。
最近、自分の体調が安定しないので、ホメオスタシスについてときどき考えています。で、今日は時間があったので、ネットで「ホメオスタシス」とググってみたところ、「ホメオスタシスアポトーシス」というPDFのページを見つけました。ページタイトルの下に表示されている本文を見ると、どうも経済レポートのようです。「?」と思ってクリックすると2ページのPDFファイルが開かれました。経済レポートの巻頭言でした。
とりあえず読んでみました。
アポトーシス(細胞死)を無理矢理「個別最適化論」と結びつけている感有り。本文全体のうちの半分をホメオスタシスについての説明に割いていて(いちいちそんな言葉の説明なんかいらないって)、後半ようやくアポトーシスの話になり、最後の4分の1で「官庁組織と外郭団体にアポトーシスを発動させたほうが良い」と結論づけていました。どうも「ホメオスタシス」「アポトーシス」という生物学用語を使って文章を書いてみたかったという印象です。
この巻頭言は某シンクタンクの本部長さんが書いたもののようですが、システム監査技術者や上級シスアドの午後2でこのような文章を書いたらダメでしょう。全体の4分の3以上を見聞きした知識の記述に費やし、最後にちょろっと実現不可能でありきたりな考察を書く。これではいくら文字数が条件に達していても合格しません。合格以前に、肥大化した官庁組織や外郭団体の改革と、生命にとって非常に重要なホメオスタシスアポトーシスを同列に扱っている文章としてちょっと不愉快。←これが私の結論。私の日記も午後2としてはダメですね。。。