ポンカラノテガミ

つらつらオタク魂ブログ

暴力的な平穏

怒り上戸

あまりに静かすぎて平和すぎて、ときどき「ムキーッ!」となることがあります。自分でもどうしてこのような気持ちになるのかわからないのですが、子供の頃からときどき発作的にこういう感情が起こります。ものを投げつける等の破壊行動(大げさ?)は、なんとか気力で抑えるのですが、すっきりしない気持ちはずっと残ってため息になります。不思議なことに忙しいときやうるさい場所では起こらないんですよね。「ムキーッ」の引き金になるものが何であるかもよく分かっていません。
過去の出来事で今でも鮮明に覚えているのは、ピアノの先生とソルフェージュをやっていたときのことです。先生がピアノで伴奏を弾いていて私が唄っていたのですが、先生が優しい声で「はい」と私が入るタイミングで声を掛けたとき、「プツッ」と何かがキレました。譜面台の教則本を乱暴に手ではたき落として先生を突き飛ばしたい、という衝動に駆られて目眩がしました。ピアノの縁を握りしめて耐えましたが、あのときが私にとって最大のピンチだったかも。先生は、私がそんな状態であることも知らずにピアノを弾き続けていました。
大人になってからは感情の起伏が平坦になってきて、ちょっと喜んだりちょっと怒ったりの繰り返しです。「ムキーッ」が減った分、喜びも減っているのかなぁ。そう思うと少し残念な気もします。激しい感情の起伏は体力的にもきついので意図的に抑えていることもあるのですが、最近は世間が暴力的で騒がしいので、自分だけでも平穏に生活したいと考えていることの現れかも。その静かで平和な状態が、「ムキーッ」発動の原因になっているとしたら、本末転倒というものです。トホホ。