ショコラ

今年のクリスマスは、わけあってケーキなしなので、代わりに映画「ショコラ」を見ました。もちろんビデオで。素直に良かったです。ずっと以前、「こちトラ自腹じゃ」で井筒監督が珍しくほめていたので、期待して見ましたが、期待を裏切らない面白さでした。
古い因習にとらわれた小さな村や流れ者のジプシーの様子などは、どこかで見たような印象も受けますが、それよりもそれぞれのキャラクターが立っていて、冒頭から引き込まれます。ストーリー自体は淡々と進んでいき、たいした山場もありませんが（強いて言えば火事のシーンかな？）、展開が早いので中だるみがなくて、終始集中して見られました。
難を言うとしたら、誰もがチョコレート好きという描き方がちょっとひっかかったかも。私自身、甘い物は嫌いではありませんが、あまりにも映像にチョコレートを食べるシーンがあり過ぎて、ちょっと胸焼けしてきて見終わった後はしばらくチョコレートを食べたくないな、と思ってしまったくらいなので。でも、そのくらい映画がリアルだったということでしょうか。